21歳の時、東映俳優養成所に入所。
「殺陣」のレッスンを始める。
この時、講師として殺陣を教えてくださったのが、
殺陣師の三好郁夫先生、そして土井淳之祐先生。
当時、三好先生は松平健さん主演「暴れん坊将軍」の殺陣を担当されており、
土井先生は高橋英樹さん主演のテレビ時代劇の殺陣を担当されていた。
そして土井先生は殺陣の基本となる構え、足運び、斬り方などに重点をおいたレッスン。
三好先生はお芝居仕立ての設定で、いわば「チャンバラごっこ」に近いレッスン。
「殺陣」において基本が大事なことは言うまでもないが、地味な稽古の積み重ね (笑)
そうした時に三好先生の稽古では、
「闇討ちするために物影に潜んでるんや!」
「股立ちをとる!」「?」
「目釘を湿らす!」「?」
「わらじの紐を締め直す!」「?」
「いろいろあるやろ!」「・・・」
「取り囲めーッ!」
土井先生に習った正眼の構えはどこへやら、
「殺ったる!」
その気持ちだけで刀を構えていた。
勢い、気持ちを大切にすることも教えていただいた。
そして殺陣師さんによって、基本の型が微妙に違うことも知った。
「殺陣」において、これが正解というものはなく、その時の殺陣師さんの求めることに
臨機応変に対応していく。
そのことの大切さを知った・・・
そして撮影現場に出るようになって、その殺陣師さんも監督の求めることに対応しているということを知った。
「殺陣」を最初に教えていただいたこのお二方のおかげで、
私の中で、
殺陣=ちゃんばら=お芝居・・・好きかも
ということになった。
※せっかくコメントをいただいても返信できないこともあるので、コメント欄は閉じています。ご了承ください。<m(__)m>